茶カテキンとカラダのコト

茶カテキンとカラダのコト

ねえ、知ってる?

こんなにスゴイ!茶カテキン

茶カテキンは、ポリフェノールの一種。
緑茶の渋みのモトです。

茶カテキンのココがスゴい!茶カテキンのココがスゴい!
茶カテキンには主な効果が、こんなにもあります!
茶カテキンってよく耳にするけど、いったい何のこと?
  • 機能性胃腸症への有効性
  • 抗ウイルス作用
  • 抗菌作用
  • 血中コレステロール低下作用
  • 抗アレルギー効果
  • 防臭作用
  • 体脂肪低減作用
  • ガン予防

茶カテキンって何?

ひとの健康に役立つ、お茶のあれこれ。

茶カテキンのひみつ

ポリフェノールは植物のチカラ。

外敵から植物を守るポリフェノール

茶カテキンってそもそも…

茶カテキンは、ポリフェノールの一種です。ポリフェノールには抗酸化作用の働きがあり、植物を守っています。ヒトもポリフェノールを摂ることで、植物のチカラを借りることができます。

みんなポリフェノールの一種

ポリフェノールってスゴイ

ポリフェノールは茶カテキンをはじめ、身近な食べ物に含まれます。 例えば、ワイン。ワイン消費量世界トップクラスのフランスでは、フランス料理のような高カロリーな食生活が特徴であるにも関わらず、他国と比べて、狭心症などの心臓の病気になる人が少ないという調査結果も発表されています。これは、ワインポリフェノールが健康に良い影響を与えているからだと考えられています。

植物のチカラ、防衛能力がスゴさのひみつ!植物のチカラ、防衛能力がスゴさのひみつ!

何が良いの?

茶カテキンの健康価値、いろいろ!

茶カテキンで、あなたのお悩み解決!茶カテキンで、あなたのお悩み解決!
健康の悩みには、茶カテキンがいいわ!健康の悩みには、茶カテキンがいいわ!

茶カテキンパワー01

血中コレステロールの低下

ホルモン生成のためにも重要なコレステロールですが、血中に増えすぎると、健康に悪影響をおよぼします。
体内のコレステロールをバランスよく保つために、茶カテキンは役立ちます。

コレステロール低下のメカニズム

食事で摂ったコレステロールは、ミセルとよばれる微粒子(※)に取り込まれて小腸から吸収されます。「ガレート型カテキン」は、コレステロールをミセルから追い出し、体内へ吸収されるのを抑える働きがあります。

※ 胆のうから分泌される胆汁から作られます。

LDL(悪玉)コレステロール吸収抑制LDL(悪玉)コレステロール吸収抑制
注目
悪玉コレステロールが低下!悪玉コレステロールが低下!
2ヵ月後からの効果が大きいわ!2ヵ月後からの効果が大きいわ!

茶カテキンパワー02

体脂肪低下作用

高脂血症・糖尿病・高血圧などの生活習慣病に関連する肥満には、日常的な対策が必要です。
茶カテキンは、食事とともに摂取すると、脂肪吸収を抑えます

体脂肪低下のメカニズム

食事から摂った脂肪は、消化酵素(リパーゼ)によって分解され、吸収されます。「ガレート型カテキン」は、この消化酵素(リパーゼ)の働きをブロックし、脂肪の吸収を抑えます

脂肪吸収抑制脂肪吸収抑制
注目
内臓脂肪が減っていますね!内臓脂肪が減っていますね!
3ヵ月後から大きな効果があらわれている!3ヵ月後から大きな効果があらわれている!

茶カテキンパワー03

インフルエンザ予防!

冬、空気の乾燥によって増えてくるカゼやインフルエンザ!
茶カテキンは予防に一役買います。

茶カテキンは、飲んでも、お茶うがいをしても効果的!

緑茶でうがいをしたり、緑茶を飲むことで、インフルエンザ予防に効果があることが分かっています。

緑茶を飲むと...緑茶を飲むと...
注目
発症率13.1%が、なんと4.1%に低下!発症率13.1%が、なんと4.1%に低下!
70日目以降から感染者が出ていないわ!70日目以降から感染者が出ていないわ!
細胞を用いた試験では、カテキンが様々な型のインフルエンザウイルスについて感染を予防する効果があることが分かっています。

茶カテキンパワー04

抗アレルギー効果

茶カテキン(EGCg)(※)には花粉症、気管支ぜんそくなどのアレルギー疾患の要因をおさえる仕組みがあることがわかっています。

(※)EGCg(エピガロカテキンガレート)は、緑茶の主成分の茶カテキンの中でもとくに抗酸化力の強い成分です。

アレルギー反応抑制のメカニズム

アレルギー反応は、体内で分泌されるヒスタミンという物質により引き起こされます。
カテキンは、ヒスタミンが体内で分泌されるのを抑えたり分泌されたヒスタミンの受け皿(受容体)の発現を抑えるなど、様々な作用により、アレルギー反応を抑制することが分かっています。

図1:EGCgによるヒスタミン受容体(H1R)の遺伝子発現抑制効果、図2:EGCgによるアレルギー情報伝達物質(IL-4)の遺伝子発現抑制効果図1:EGCgによるヒスタミン受容体(H1R)の遺伝子発現抑制効果、図2:EGCgによるアレルギー情報伝達物質(IL-4)の遺伝子発現抑制効果
注目
注目
茶カテキンを摂ることで抗アレルギー効果が得られます!茶カテキンを摂ることで抗アレルギー効果が期待されます!
茶カテキンって頼りになるわ!茶カテキンって頼りになるわ!

暮らしと茶カテキン

カテキン応援団

茶カテキンのチカラについてご紹介してきましたが、
日夜、健康についての研究を進めておられる専門家の方も、茶カテキンに注目しています。
今回は、お医者様の立場より茶カテキンを応援してくださっている
静岡県立大学薬学部教授・健康支援センター長の山田浩先生にお話を伺います。

はじめに、先生と茶カテキンの出会いについて教えてください。

20世紀末に茶カテキンの抗菌作用を臨床的に検討したのが始めです。次いで2005~2006年に、インフルエンザ予防の研究を始めました。
このときは、緑茶の主要成分であるカテキンでうがいをすると、インフルエンザの発症が減少することを確認しました。

「緑茶でのうがい」のほうがよいということですか。

緑茶にはカテキンが豊富に含まれています。 従って、緑茶でうがいしたほうが、インフルエンザになる確率が減ることが十分期待されます。現在、その研究を継続しています。

なぜ、「緑茶でのうがい」が、
インフルエンザ予防につながるのでしょうか。

インフルエンザウイルスが粘膜に吸着するのをカテキンが防ぐのだと思います。

うがいではなく、飲んでも効果はあるのですか。

飲んでもインフルエンザ予防効果が期待されることを、私達の研究で示してきました。
うがいのときとは違った作用、すなわちウイルスの増殖や放出を抑えたり抵抗力を高める作用で、インフルエンザ予防が期待できます。

茶カテキンの働き方は色々ということですね。
山田先生は、医師の立場から、茶カテキンの機能性についてどのように評価されていますか。

「食品」でインフルエンザを予防できるというのは貴重だと思います。 ワクチンを打っても7割ぐらいしか効果が期待できないでしょうから、あとの3割は依然、インフルエンザにかかってしまう。
抗インフルエンザ薬は耐性や副作用が心配になります。
お茶という安全な食品で予防効果が得られれば、とてもいいことです。

手洗い、予防接種に加え、ほかにも、緑茶でうがいや、日常飲用でトータルに予防すると良いということですね。

そのとおりです。
結局は、栄養や体力が健康の基本ですから、普段の食事は大変重要です。
基本をないがしろにして薬に頼っても、健康はなかなか保てません。

お医者様の言葉として、とても大切なご指摘だと受け止めます。 最後に、私たちの健康を守る茶カテキンにエールの言葉をお願いします。

実は、私自身、静岡の出身でお茶は特に身近なものに感じています。そして、そのお茶の機能性が、今や世界的に注目を集めています。
私は、茶カテキンのインフルエンザ予防効果について研究してきましたが、他にも様々な機能・効果が報告されています。
研究が進めば、日本人の健康を支えてきたお茶の実力がさらに明らかになっていくものと期待しています。

茶カテキンの可能性は大きいですね。山田先生、ありがとうございました!
山田 浩 教授

静岡県立大学 薬学部教授
静岡県立大学 健康支援センター長

山田 浩 教授(医学博士)

【現在の主な研究内容】

  • 緑茶の機能性に関する臨床研究

【主な編著書】

  • 『創薬育薬医療スタッフのための臨床試験テキストブック』(メディカル・パブリケーションズ2009)
  • 『日本臨床薬理学会認定CRC試験対策講座』(2009)
  • 『すぐに役立つ!CRCスキルアップ実践マニュアル』(2006)等